“H.モーザー”が新作“ エンデバー・チャイニーズカレンダー限定エディション”を発表
- 2023/11/02 14:42
- カテゴリー:時計
視認性に優れた独創的なパーペチュアルカレンダーが高い評価を受けたH.モーザーが、パートナーであるアジェノー社と共同開発した“エンデバー・チャイニーズカレンダー”を発表。世界限定100本を2024年1月より発売する予定。
中国の伝統文化に捧げるオマージュというエンデバー・チャイニーズカレンダーは、陰暦を基本として太陽の動きも取り入れた中国の“太陰太陽暦”と、太陽暦のみの“グレゴリオ暦”を組み合わせ、12年間修正することなく月の満ち欠けと中国の十二支を表示できるという、まさに技術的な偉業と呼ぶべきモデルだ。
太陰暦と太陽暦では使用すると季節とともに月がずれていくため、太陽暦には2~3年に一度“閏月”と呼ばれる13番目の月が設けられているが、エンデバー・チャイニーズカレンダーではこの追加の月も表示できる。一般的な腕時計の太陰太陽暦カレンダーは、12年の間に70回以上もの手作業での修正を必要とするのに対し、H.モーザーは太陰太陽暦の月数と日数に関する情報を伝える2つのカムにより、同じ12年間で外部からまったく手を加えることなく作動する初めてのムーヴメントを作り上げている。
ムーヴメントを収めるケースにはレッドゴールドを採用。魅力的なコントラストを成すミッドナイトブルーの文字盤には、太陰太陽歴の月が表示される三日月型をした窓が左側、同じく太陰太陽暦の日付と月の満ち欠けが同時に表示される窓が右側に配置され、特徴的なビジュアルをみせる。12時位置に設けられた2つの窓には、太陰太陽暦の年とそれに応じた十二支、さらに13か月の年には閏月を表示。6時位置のグレゴリオ暦表示用の窓の上にはオフセンターのスモールセコンドが配されている。
“二つの異なる文化と測定法の融合”さらには“調和のとれたその共存”を象徴したという本作であるが、製造本数は世界限定100本のみ。予定販売価格は1091万2000円となっている。